イメージ以上にハードな外来の仕事

 日勤帯で働ける外来看護師は、夜勤など不規則になりがちな勤務がないのが特徴です。夜勤がないということは、それだけ体に負担がかからないように感じますが、実は様々な仕事を任されることが少なくないようです。

 たとえば、バイタルサインをチェックしたり、注射をしたり、包帯をしたり、塗り薬を塗ったりする業務はその代表的なものです。また、ときには医師に代わり治療内容について患者にわかりやすく説明することもあります。ただし、その際には、患者があまり不安にならないように、優しく語りかけることが大切です。

 また、検査を行う際には、外来看護師が検査技師をサポートすることもあります。その時は、患者の気持ちを楽にしてあげることや、検査の説明も行わなければなりません。また、検査が長引きそうなときには患者が苦痛を感じたり、不安な気持ちにならないように、「もう検査の半分は終わりましたよ」「楽な気持ちでいて下さいね」などと、こまめに声をかける必要があります。

 外来というと日勤の仕事であるため、夜勤のある病棟看護師比べると楽なイメージがありますが、診療科目によっては任される業務が多く、ハードである場合もあります。特に感染症などが流行っているときには患者が次々に受診にやってくるため、休む時間もないほどです。

 しかし、「先生や看護師さんのおかげで良くなってきたよ」「ありがとう」など、患者から感謝の言葉をかけられることも多いので、やりがいを感じやすく、それが励みになるという看護師も少なくありません。